
ノースウエスト航空(NWA)は、昨年4月より成田―グアム線のスケジュールを変更、成田午前発・グアム夕方発の昼便スケジュールとなった。これによりグアムでの滞在時間が最大限活用できるようになり、ファミリー向け商品や2泊3日型など、より新しい需要への取り組みが可能となった。また同時にパッケージツアーの早割り定着で予約の間際化に一定の効果が出るなど、より先を見据えた取り組みが可能となったのも大きな特徴だ。
昼便スケジュール化の効果について、同社東日本営業部ホールセール営業部長代理の西原利明氏は「まず夜便の頃にはあまり見られなかったファミリー層のパッケージ利用が増えた」と語る。夜遅く成田を出発し、朝早くグアムを出発する夜便は、子供連れのファミリー層にとっては使いづらい面もある。こうした層にとって、時間に無理のない昼便は最適なフライトだ。
同社が昼便化した背景には、ホールセール各社による要請があった。「昼便化することで、3泊4日の旅行商品の日程が組みやすくなり、販売しやすくなる」というのがその理由。ファミリー層における同社便利用のパッケージ利用増は、まさにそれを証明していると言えよう。
昨年度成田―グアム線の座席供給は、コンチネンタル航空(COA)の増便、日本航空(JAL)や全日空(ANA)による夜便復活などがあり、全体で見たノースウエスト航空が占める座席供給量の比率は落ちている。しかし成田―グアム線各社合計の旅客輸送量の推移を見ると、平均以上に推移、旅客需要が落ち込んだ時でも、業界全体比で同社の落ち込みは幅は小さかった。これはスケジュール的に有利な昼便だからこその結果だ。
また、昼便化により、2泊3日商品への取り組みが容易になった。現地滞在時間が増えたことで、2泊3日の日程でも現地で充分楽しめるからだ。特に「週末に2泊3日利用が集中する」(西原氏)とのこと。団体利用でもこうした2泊3日利用が増えており、同社では積極的な取り込みを行いたい考え。2泊3日商品は、主流の3泊4日商品の「パターン崩し」とも言われ、敬遠する傾向にある。しかし同社の場合、使用機材がジャンボ機のため、座席供給に余裕がある。そのため、「座席配分の融通がしやすい」という利点も、こうした2泊3日型への取り組み易さの理由となっている。
同社が好調な要因のひとつに、パッケージツアー向け設定の早割りがある。予約の間際化を防ぐ目的で始まったものだが、既に一定の効果が表れている。同社日本就航55周年記念で、一部旅行会社向け商品に設定した55日前早割りでは、10-12月の期間中、ひとつの商品のうち、40%を早割り利用が占めている。
「早割りを利用する層が確実にある」(西原氏)とのことで、同社では今後も早割り商品造成への取り組みを継続的に行う方針。「旅行会社にとって、早い段階での人数把握ができ、次のアクションが取れる。航空会社側にとっても、直前で売れ残り分の心配をする必要がない点でメリットがある」
また今後は、ビジネスクラス利用商品やハネムーン需要の促進にも積極的に取り組んでいく。ビジネスクラス商品については、「グアムまでの飛行時間が短いこともあり、価格設定面で課題となっている」とのことで、より消費者に訴求しやすい商品を今後目指していく。またハネムーン需要についても、強化する方針で、ビジネスクラス利用を取り入れたプランなど検討しているとのことだ。
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