年を追うごとに挙式数が増加しているグアムのウエディング。2002年は9500組が挙式を行い、年間1万組のマーケットへ成長しつつある。グアムの挙式の特徴の一つとして、平均10名以上の同伴者が参加することにある。今年の6月30日に式を挙げた、齋藤真介さん・小百合さんご夫妻も、そのなかの一組。平均より多い、同伴者計30名の挙式を行った。そこで本紙では、新婦の小百合さんにお話を伺い、グアムで挙式を行った理由などを聞いてみた。

bb齋藤さんご夫妻が挙式を行われたのは

 今年の6月30日に、グアムのサンビトレス教会で式を挙げました。

bb挙式を行うにあたり、最初から海外挙式と決めていたのでしょうか

 最初から海外と決めていました。実は、主人(真介さん)の弟が、1年前にグアムで挙式を挙げたこともあり、グアムの良さを知っていて、場所も最初からグアムと決めていました。

bbグアムのどんなところが良かったのでしょうか

 日本から近いことと、高齢者への配慮がよいことです。今回の挙式は、それぞれの両親をつれての家族旅行を兼ねていました。私の両親は、海外旅行が今回初めてで、飛行機に乗るのも初めてでした。そのため、ある程度の日本語が通じて、設備の整っているグアムであれば、海外旅行初心者でも安心して旅行できると考えました。また、以前グアムに来たこともあり、土地勘があったのも選んだ理由です。さらに、飛行機のフライト時間が、約3時間半と短かく、負担をかけずに済むことも良い点です。

bbご両親のお住まいは

 私たちは、両方とも東北出身で、両家の家族とも東北に住んでいます。今回の挙式では、私たちが成田空港からグアムへ向かい、両親は仙台空港を利用して、グアム現地で集合する形をとりました。これができるのもグアムの利点ですね。わざわざ、両親に東京に出てきてもらわなくても済み、負担も、費用も掛けずに済みました。

bb挙式に、どのくらいの同伴者が参列されたのですか

 両家の親族が11名参列し、さらに友人、主人の同僚も加わり、計30名が参列しました。予想以上に集まり、非常に賑やかな挙式になりました。男性の参加者には、彼女を連れて、旅行を兼ねて来た人もいます。グアムは、利便性が良く、旅行費用もリーズナブルなので、気軽に参加できるためだと思います。

bb挙式の準備期間は

 今年の3月末に式を挙げることを決めたので、2b3ヵ月です。国内で挙げた友人などに話を聞くと、大安などの日取りなどが影響して、遅くとも半年前から準備したという話を聞いています。私たちは、その半分もかかっていません。式場、日程、内容を決めて、後は旅行の用意をするだけ。気軽に挙げることができました。ウエディング会社のオペレーションが良かったことも、スムーズに進んだ理由です。
 また、短い準備期間にもかかわらず、多くの友人が参加してくれたのは、やはりグアムが気軽に行くことができる所だからでしょう。

bb挙式はどうでしたか

 ゴスペルソングとパイプオルガンが、とても感動的な挙式を演出してくれました。友人も「ゴスペルが良かった」と言っていました。海外ということも、感動を助長していたかもしれません。

bb挙式の後にパーティーは行ったのですか

 アルパンビーチタワーのペントハウスでパーティーを行いました。景色もよく、堅苦しくない雰囲気のなかで、親族と友人が気軽に語り合うなど、とてもアットホームな雰囲気のパーティーになりました。

bbみなさんの滞在日数は

 滞在日数は、短い人で2泊3日、長くて4泊5日。各自が、それぞれの都合に合わせて設定していました。私たちは、挙式以外の日に、丸一日「マリンスポーツ」の日を決めて、両家の家族が一緒に遊びました。ビーチバレーなどをして、両家の交流をより深めることができました。また、パラセーリングなどをして、両親が思いっきり遊んでおり、今まで思いっきり遊ぶような機会を提供できなかったので、とても良かったです。

bbご両親の感想は

 当初は、日本でも披露宴を行うことを希望していたのですが、グアムでの挙式が良いところが凝縮されたものだったので、十分満足してくれて、「やらなくて良い」ということになりました。さらに、私の両親は、今回の旅行で海外に目覚めたもようで、今、次の海外旅行の計画を立てています。



 海外ウエディングのデスティネーションとして定着したグアムだが、2003年に入ってからは、世界情勢などの理由により、厳しい状態が続いた。特に4月b6月が厳しく、理由としては、グアム挙式は同伴者が多いため、カップルの親族や参列者が、SARSなどの影響で日本の空港に行くこと自体を恐れ、挙式が延期、または国内に振り替えられたためとされる。しかしながら、今秋から戻り始めており、2003年下期は順調に推移すると予想される。2003年通年では、1万組のウエディングが期待されている。
 グアムがウェディング市場を伸ばした理由としては、バリエーション豊富なチャペル、複数のウエディング・サービス会社が競争い、コンシューマーがより良いサービスを享受できることなど、受入体制が整っていることが大きい。また、ウエディング雑誌の調査によれば、グアムを選択した理由として「費用が手頃であったから」を挙げる人が多く、地理的に近いことで、短い日程でも時間を有効に使え、かつ旅行代金を抑えられることが評価されている。さらに宿泊施設、観光施設、アクティビティが充実していることも、コンシューマーにとっては選択しやすい理由となる。
 今後については、ソフト面の一層の充実がの課題となる。これに対して、ウエディング会社では、挙式後のビーチでのフォトプラン、披露宴プランなどを実施していく意向だ。また、旅行会社としても、特にウェディング同伴者に対して、「ウエディングカップルと同じフロアーの部屋を手配」、「出発地が違ってもホテルでは同部屋の利用を可能とする」、「カップルと一緒に専用車で送迎」といった形でパッケージ商品に反映させている。これらソフト面の充実が図られれば、マーケットのさらなる成長につながるだろう。

ワタベウェディングまとめ、2002年海外挙式動向

 ワタベウェディングがまとめた「2002年海外挙式動向調査」によると、2002年の海外挙式組数は、前年比4%減の4万8000組となった。2002年は全国総婚姻組数の大幅な減少や国際的な情勢不安の影響を受けて海外挙式組数は減少したが、海外挙式シェアは0.1ポイントながら上昇。海外挙式エリアとしては、希望候補地に分散化が見られるなか、ミクロネシア(グアム・サイパン)とヨーロッパが好調。列席同伴率は、通年のペースに戻り、列席平均人数は、ほぼすべてのエリアで増加した。
 ワタベウェディングでは当初、2002年海外挙式組数が6万3000組、婚姻届出組数のうちの海外挙式比率を7.8%と“強気”な予測をたてていた。しかし、実際の挙式数は4万8000組で、海外挙式比率は0.1ポイント上昇したものの6.4%と予想を下回った。同社では、2001年9月11日以降、挙式をしたカップルが2002年1b3月に集中。その後も増加傾向が続くと見られたが、4b9月はほぼ横ばいに推移。さらに、10月のバリ島の事件などの予期できない突発要因が、海外挙式者の心理に不安材料を与えてしまった。
 また、全国婚姻届出組数は、第2次ベビーブーム世代が結婚適齢期を迎え、ここ数年80万組に迫る勢いがあったが、2002年は前年比6%減の75万5000組と減少(厚生労働省の推定による)。「2000年のミレニアムウェディング」「2001年の21世紀結婚式」と過去2年続いたメモリアルウェディング人気の反動と、都心部を中心とした晩婚化の進行等が要因と推察されている。
 エリアについては、旅行地としてアジアや南太平洋などのリゾート地の人気上昇により、海外挙式エリアについても全体的に候補地の分散が見られた。挙式組数は依然ハワイが2万3907組(うちワタベ取扱1万2379組)と最も多いが、前年比では約8%のマイナス。他エリアにシフトした結果、シェアも数字を落としている。ミクロネシアは1万379組(うちワタベ取扱8157組)と初めて1万組を突破。12月グアムに台風が直撃し大きな打撃を受けたものの、前年比5%アップと健闘している。オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)は5784組(ワタベ取扱4171組)で、前年より約3%ダウン。一方でケアンズ挙式が増加するなど地域的なばらつきがみられた。北米は1876組(ワタベ取扱1437組)で前年比33%の減少。ヨーロッパは、映画などの影響でイタリアに人気が集まり、前年比1.6%増の3250組(ワタベ取扱1357組)となった。