2004年、グアムでの日本人挙式組数は11,000組に達し、順調な伸びを示した。この背景には「海が見える」「外観が美しい教会」「ゆったり過ごせる」と、近年、海外挙式に求められる三大要素が充実。グアム政府観光局による3年来の強化プロモーションが功を奏したと言えるだろう。
 03年〜05年にかけて、相次ぐ新規チャペルのオープンが起爆剤となり、ハード、ソフトともに向上著しいグアムのウエディングインフラ。多彩な層に応える海外ウエディング地として、競争力をさらに高めてきている。

写真映えのする美しい
チャペルが牽引力に

 近年、グアムではチャペルのオープンラッシュに目を見張る。03年秋、レオパレスリゾート・グアムの美しい湖畔に誕生した「セント・レオ・ディラネーロ・チャペル」を筆頭に、04年12月、ホテル・ニッコー・グアム内にグランドオープンの「クリスタル・チャペル〜風の教会〜」、そして、05年4月にはグアム中心部、白砂のビーチ沿いに独立型の「セント・マリア・アレーナ・チャペル」がオープンする予定だ。
 いずれも花嫁に人気の「白いチャペル」で、写真映えする美しい外観が特徴。これら新チャペルのオープンはグアム挙式への注目度を高めるうえ、受け入れキャパシティの拡大にも貢献。これまでグアムでは人気チャペルの予約が取れない際、他チャペルへ流れるというケースが見られたが、選択肢が増えた分、消費者にとっては憧れを叶えやすくなったことがメリットだろう。その反面、各式場、ブライダル関連各社の競争が激しくなることも予想される。

ゆったり挙式、良質のパーティ
ソフトの充実で対抗策

 各社の競争力が問われる中、05年はソフト面を強化し、商品力を高める動きが見て取れる。近年では、同行者を伴う挙式が増加。平均同行者が16名(03年)と他エリアに比べ多いグアム挙式では、ゲストとの時間を充実させる受け入れ態勢が重要ポイントとなるだろう。
 ワタベウェディングでは、自社運営の「セント・プロバス・ホーリー・チャペル」、「サンビトレス・ベイサイド・チャペル」、「セント・グレイス・バイ・ザ・シー」での挙式間隔を60分から90分へ拡大。式後、チャペル周辺でのシャンパンの乾杯や記念撮影を存分に楽しめるようになった。また、セント・プロバス、セント・グレイスでの挙式者向けに、ヒルトン・グアム・リゾート&スパ内にサロンを新設。ホテル内で支度をしてチャペルへ、というゆとりの進行ができるようになった。
 また、パーティの選択肢が拡充したののも、昨年から続く注目傾向だ。ワタベウェディングでは、今年秋にも、タモン湾のビーチフロントに邸宅風パーティ会場「テ・キエロ」の開業を予定。海を望む完全個室は20名収容が2室、40名収容が1室。人的サービス、演出面で国内披露宴並みのパーティを提案していく。
 一方、ホテル・ニッコー・グアムでは、04年からスイートルーム・パーティ・プランを開始。プレジデンシャル・スイートを始め、3タイプのスイートはいずれも豪華な空間と、大きなバルコニーから眺める海のパノラマがパーティを盛り上げる。なお、同ホテルではハネムーナー向けフロアを新設し、挙式&宿泊のさらなる需要創出に期待をかける。

細分化した商品提案で
マーケット拡大に期待

 ウエディングのハード、ソフト面のインフラがより充実したグアムは、以前の安・近・短の魅力にとどまらないデスティネーションとして成長中だ。現地のインフラ及び各社の意識向上で、今後、さらなるマーケット拡大が期待できるだろう。
 これに伴い「ハイエンド」「海外挙式への憧れはあるが予算に限りがある」「国内より安くできる」といった、マーケットの細分化も見られるだろう。今後は多彩な層に対応しうるグアムの魅力を訴求するとともに、各ターゲットに合った商品提案が必要となるだろう。
 グアム政府観光局でも昨年に引き続き、旅行会社店舗でのグアムフェア、ウエディングショー、セミナー(模擬挙式など)、ウエディングスタディツアーを実施。これらを通じ需要拡大を後押しする構えで、ここ2年以内でグアムでの日本人挙式数が1万5000組に達することを目標にしている。