『スポーツアイランド』としてのグアムの知名度も上がってきた。プロ野球選手、Jリーグ・チーム、競泳やシンクロ日本代表などトップアスリートがグアムを合宿地として選んでいるほか、最近ではアマチュア・スポーツの間でもグアムの人気が高まっている。グアム政府観光局(GVB)でも、スポーツを6つの主要な市場ターゲットと位置づけ、積極的なプロモーション活動を続けている。年間を通して温暖な気候、3時間あまりの移動、1時間の時差。グアムは手軽な観光デスティネーションとしてだけではなく、体を鍛え、スポーツを楽しむ島でもある。



 グアム・フットボール協会は、FIFAに加盟し、日本と同様にアジア・フットボール・カンファレンス(AFC)の一員。その協会で会長を務めるリチャード・ライ氏
リチャード・ライ氏
は、グアムのサッカー振興、グアムと日本とのサッカー交流を積極的に進めている。
 グアムの現在のサッカー人口はおよそ2,000人(全人口は約15万人)。ここ2年間で、野球人口を抜き、人気ナンバー1のスポーツになった。グアムでのサッカー人気が盛りあがるのと同時に、日本とのサッカー交流も活発だ。
 2004年はJリーグの2チームがスプリング・キャンプをグアムで行った。東京ヴェルディ1969のアルディレス監督からは『温暖なグアムでトレーニングをすると、選手の筋肉のほぐれも早く、コンディションもあがり、ケガも防げる』と高い評価を受けた(ライ氏)。その結果、今年は1月から2月にかけて、昨年に引き続き東京ヴェルディ、新たにサンフレッチェ広島、ヴィセル神戸、大宮アルディージャ、ガンバ大阪、大分トリニータの合計6チームがシーズン前のトレーニング地としてグアムを選んだ。
 「1月から2月にかけてグアムは乾季なのでスポーツには最高のシーズン。また、日本から3時間あまりという近さは、スポーツ選手の体調にとって理想的だけでなく、費用の面で経済的でもある」とライ氏。将来的には、日本代表の合宿も誘致したいと意気込む。
川淵三郎氏、グアム親善大使に
 今年2月には、日本サッカー協会(JFA)の川渕三郎キャプテンが、グアム親善大使に任命された。JFAは、グアム代表チームに日本人監督(前清水エスパルスユース監督の築館範男氏)を派遣し、グアムユース代表を日本に迎えるなど、グアム・サッカーの普及と強化に一役買ってきた。
 川渕キャプテンは任命式で、「近い将来、グアムのサッカーが東アジアで確固たる地位を築いたと言われるように、これからも協力し、交流を深めていきたい」と述べ、一方ライ氏は「川渕氏の親善大使任命は、グアム・サッカーの底上げにとって大きな出来事」と大きな期待を寄せる。サッカーというスポーツを通じた両国の交流は今後も発展していきそうだ。


GVBメンバーとして
アマ・スポーツの促進も

 ライ氏はグアム・フットボール協会会長と同時に、グアム政府観光局(GVB)のスポーツ・ツーリズム委員会会長という要職にも就いている。その立場から、プロだけでなくスポーツ・ツーリズムとしてのアマチュア・スポーツの誘致にも積極的に関わっている。競技はサッカーに限らない。
レオパレスの陸上競技場兼サッカー場
 ライ氏は、「グアムのスポーツ環境の良さはプロもアマも同じ。また、観光とスポーツにおいても共有できる要素は多い。素晴らしい気候、公害のない環境、治安の良さはグアムの最大の特長」と強調、「日本の地方都市からのダイレクトフライトも多いので、移動も楽なはず」と付け加えた。
 地元チームとのスポーツ交流だけでなく、例えばユースグループには文化交流や生きた英語に触れる機会なども提案。シニアグループには、ゴルフのほかにトレッキングやハイキングなどの機会も提供していく考えだ。このほか、ウィンドサーフィンなどグアムの自然を生かしたスポーツイベントを通して、日本のスポーツ・ツーリズム市場を開拓していく。
 「グアムは、あらゆるスポーツに適したデスティネーション。充実した施設に加えて、用具類の貸し出しも行っているので、必要最小限の荷物でも大丈夫」とライ氏はグアムのスポーツ・ツーリズムの利点を紹介し、「スポーツだけに集中するのではなく、マリンスポーツやショッピングなど通常の観光も同時に楽しめるのが魅力だ」と述べ、今後のスポーツ・ツーリズムの成長に期待感を示した。





 グアム国際空港から車でおよそ30分、グアム島中央部の丘陵地に広がるレオパレスリゾート・グアムは、『スポーツアイランド』の中心的存在。多様なスポーツ施設が完備し、プロからアマまで幅広い要望に応えている。
 競泳アテネ五輪日本代表とシンクロ・アテネ五輪日本代表の合宿、Jリーグ6チームによるスプリング・キャンプ、キャンプイン前のプロ野球選手の自主トレ、韓国プロ野球チームのキャンプ、かつては読売ジャイアンツのキャンプも行われた。これだけの実績を見ても、レオパレスのスポーツ施設の充実度が分かる。
 
アテネ五輪での大活躍を支えたプール
まず、日本代表合宿でも使用されたプール施設。2面あるうちの1つは、日本水泳連盟が公式に測定した公認コース。世界基準コースとして世界大会の開催も可能だ。ここで、アテネ五輪金メダリストの北島康介選手や柴田亜衣選手も泳ぎこみを行った。レオパレスの健康運動指導士の笠松博次氏は、「まずは、日本マスターズ大会をここで開催したい」と意気込む。もう1面は、同じく50メートル・プールだが非公認。競泳やシンクロの練習用として、またダイビング・スクールの場所としても提供されている。
 野球場は2つあり、第1球場は大リーグ公認のサイズで、ナイター設備も完備。日韓のプロ野球チームのキャンプにも使用され、取材時には大学野球の強豪・東北福祉大学がキャンプを張っていた。第2球場は主にアマチュア向け。しかし、見事に整備された天然芝は、プロの練習にも十分耐えうるものだ。
 最近ではサッカーの合宿地としてのグアムの知名度も上がってきた。昨年はJリーグ2チーム、今年は6チームがシーズン前のスプリング・トレーニングを行った。レオパレスにはサッカー場が3面(1面は陸上競技場)あり、受け入れ体制も充実。さらに、トレーニングに必要な用具も豊富に揃っているのも魅力だ。将来的には日本代表合宿の誘致を目指す。
 ゴルフコースは4コース全36ホール。ジャック・ニクラウスとアーノルド・パーマー設計によるグアム屈指のチャンピオンコースだ。ここでのゴルフを楽しみにグアムを訪れる日本人観光客も多い。ドライビングレンジやアプローチ練習場もあり、トータルにゴルフを楽しむことが可能。また、クラブハウスには、和食が豊富なレストランや大浴場も完備しているので、プレイ後のリフレッシュも約束される。温暖なグアムで滞在型ゴルフライフを満喫する。レオパレスはそんな贅沢を可能にしてくれる。
 そのほか、フィットネスジム、テニスコート、ビーチバレー・コート、ソフトボール場を備え、将来的にはコンドミニアムの1階のスペースを利用して、レスリング施設も整備していく計画だ。さらに、広い施設内でサイクリングコースやトレッキングコースも現在整備中。今後も『スポーツ・アイランド』の拠点として、プロ仕様からアマチュア・スポーツまで幅広いニーズに応えていく。
 レオパレスでは充実した施設を利用した企画を積極的に提案していく考え。「一般旅行者向けには、ストレス、生活習慣予防、ダイエットの3つのキーワードでプログラムを考えています。例えば、カウンセリングや食事療法を含めた女性ダイエット・プログラムや健康プログラム。ゴルフとスパの組み合わせ(スパは現在建設中で、年内にオープン予定)、自転車レンタルなど健康志向に訴える提案をしていきたい」と笠松氏。プロの合宿だけでなく、「パッケージで来られるような合宿やサークル的な合宿」(笠松氏)を今後は積極的に提案していく計画だ。


 ジャルパックは野球、サッカー、水泳などアマチュア・スポーツチームを対象とした『グアム合宿』を業界で初めて商品化。昨年11月から販売を始めた。レオパレスに滞在し、そのスポーツ施設を活用して、温暖なグアムでスポーツを思う存分楽しむというSIT企画だ。
 3月上旬、中央大学の野球サークル多摩川野球会が、卒業旅行としてこのツアーに参加した。女子マネージャー2人を含む総勢11人。「生協でこのツアーのパンフレットを見つけてきて、いくつかの候補の中から、圧倒的な支持を受けてこれに決まりました」と幹事を務めた玉尾君。日本から近く、温暖で、野球環境が整っているのが魅力だったと語る。
 このサークルが選んだのは、東京発ナイトフライトを利用した3泊4日コース。ジャルパックではこのほかに、デイフライトを利用するコースも設定しており、日程は3・4・5日間を提供している。「(グアムまで来て野球をするなんて)まったくの野球バカです」と笑うも、ツアーの初日はタモン地区でショッピング、2日目はマリンスポーツを楽しんだ。このオプションは特に女子マネージャーに魅力的だったようだ。
 野球場を利用したのは帰国前日の4時間。「このツアーを選んだ最大の理由は、地元チームと試合ができること」とマネージャーの佐藤さんが語るように、多摩川野球会は17歳から18歳の選手で構成されたグアムのBarrgada Crusadersとの「国際試合」を楽しんだ。結果は高校野球の経験者が多い多摩川野球会の圧勝。試合後は、両チーム仲良く写真に収まった。
 ジャルパックでは、レオパレスや地元スポーツ協会の協力のもと、ローカルチームとの試合を無料でセッティング。キッズからシニアまで参加者のレベルに応じた対戦相手をアレンジしてくれる。
 
宿泊は4棟あるコンドミニアムのひとつを利用。部屋は2ベッド、キッチン付きでアメリカンサイズの広さ。コネクティングルームも対応しているため、グループの利用に最適だ。プロのキャンプでも基本的にこのコンドミニアムが利用されるほか、長期滞在者の生活拠点としての利用価値も高い。

グアムの青空の下、「国際試合」を楽しむ
 宿泊施設としてはこのほか、本格的なリゾートホテルもあり、プレジデンシャルスイート1室、デラックスツイン32室、スーペリアツイン175室の全208室が用意されている。このホテルには、ボーリング場、ビリヤード、カラオケルームなども完備、レストランも和食の「壱岐」をはじめ豊富に揃う。
 「時差が1時間だけなので体が楽です。オプションも豊富で、フットサルも楽しみました」と、玉尾君は仲間の意見を代弁する。「このツアーを後輩にも勧めたいですね。(今回が初めての参加なので)これが伝統になってもらえれば、初代としては嬉しいことです」。
 多摩川野球会は試合後も、利用時間ぎりぎりまで、グアムの青空のもと、緑の芝の上で、白球を追いかけた。