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「ニアミスは横田空域の存在も無関係ではない」。――石原慎太郎都知事は19日に羽田空港で開かれた「石原知事と議論する会」で、横田基地の空域が首都圏の空域において大きな障害になっているとの考えを示した。この会は「世界との交流促進のために〜首都圏における航空のあり方〜」をテーマに、知事と都民が直接議論をすることを目的に開かれたもの。会には都民の一般参加者190名のほか、8名が都民を代表して発言し、コメンテーターとして白石真澄ニッセイ基礎研究所主任研究員、航空アナリストの杉浦一機氏、東京都参与の棚橋泰氏も出席した。 その中で石原知事は、席から立ち上がって横田の空域を参加者に模型で示しながら、横田基地の空域があるため、航空路に大きな制限が課され、管制が難しいと説明し、「アメリカの国土じゃないのに、どう考えてもおかしい。ドイツ人からは日本の首都東京でまだアメリカ軍の基地があるのかと笑われた」と、横田基地の軍民共用化の必要性を訴える持論を展開した。 |
また、石原知事は「日本が先進国として栄えていくための条件は国際空港だと思うが、ほとんど歴代政府は(空港整備への)配慮がなかった。アメリカのある研究機関では、あと15年経ったら日本は米国・EUと3局を成さず、16、17番目の経済国になっていると予測している。日本は明らかに“じり貧”の状況にある」と日本経済の現状を説明した上で、「4年経ったら国際線、平成21年には国内線はパンクする。これをどうやって支えていくか考えていかなければいけない。これは3〜4日待たないと席が取れない、という事態が来るということ。飛行場がうるさいのは分かるが、国が栄えるための絶対条件が空港である」と、参加している都民に対し、広い視野に立った取り組みが必要との考えを強調した。そして、「とにかく今あるものを有効活用するしか急場は凌げない」と、横田基地の共用化とともに、ラガーディア空港でも一部採用されている“桟橋方式”を用いた羽田空港の再拡張が必要・効率的であるとの考えを改めて示した。 棚橋氏、都心上空の飛行必要性を指摘 また、コメンテーターのうち、棚橋氏は「首都圏の空港容量不足の解消は、緊急かつ一刻の猶予もないという意識を強く持つべき。第三空港、成田空港だけでなく、それも大いに一生懸命やって、かつ羽田・横田基地を有効に使うことを真剣に組み合わせて、総合的に解決していくことが大事ではないか」と発言。また、「羽田と滑走路の本数は同じヒースロー空港の発着回数は年44万回、ニューワークが46万回であるのに対し、羽田は今のところ27万回が限度。これは運用のやり方に問題がある。ニューヨーク、パリ、ロンドンはいずれも内陸に空港があり、町の上空を飛んでいるが、東京都の上空は旅客機が飛んでいない。国際線は千葉県の上、羽田の国内線は海上と千葉県の上空を飛行しており、千葉県の言い分は理解できないこともない。都民もそれなりの我慢をすることも大事ではないか」と、都心上空の飛行に理解を求める発言をした。 このほか発言者からは「16日から夜間に国際線が飛んでいるが、24時間化など、羽田空港の騒音が大きな問題となったあの時代を繰り返すのか」という声が出たほか、「今でも成田空港は使い勝手が悪い。急ピッチで羽田国際化を進めて欲しい」「横田には米国の民間の航空機も乗り入れているが、日本の航空会社が利用できないのは軍事機密が保てないことがあるのではないか。一日も早く横田を使えるように政府にお願いしたい」「都民は日本の首都にすんでいることを改めて考える必要があるのではないか。アジアでのリーダーシップを確立するためにも完全国際化・24時間化を進めて欲しい」など、知事の考えに賛成する発言が目立った。 |
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