平成13年4月10日付 日刊旅行通信 掲載



イメージ(記事とは関係ありません)
ベトナム(小苅米晴美記者 撮影)

 5年間で最低30カ国の添乗体験目標に
 高橋近ツー社長、入社式で添乗の必要性強調


 近畿日本ツーリストの高橋秀夫社長は2001年度入社式で、新入社員に対して「入社してからの5年間で、最低30カ国を添乗で訪れることを目標にして頂きたい」と述べ、「添乗こそが旅行業の原点であり、旅行業の付加価値を担う大切な業務である」と強調した。高橋社長は「私たちの仕事においては、旅行実施の最中こそが現場である。現場に飛び込むこと、すなわち添乗を体験することなしに、旅行業のエッセンスやスピリットは出来るはずがない」と明言し、「今や予約やチケットの発券という機能は、インターネットに取って変わられる時代となり、これまでの旅行業の役割の一部は失われつつある。しかし、そうであればこそ、ITに取って変わられることのない、私達の本当のそして確かな役割が必ず存在するはずで、それは人と人とが直接触れ合い、対話をしていくことでしか実現できないサービスにある」と指摘した。
 高橋社長は添乗の効用として、?お客様を知ることができ、お客様との絆を深められる。フォーカス10ミリオンの達成のためには、不可欠の手段で、この繰り返しの中で、旅行プロデューサーとして自立することが可能となる、?現場を知ること、世界を知ること、自分自身の体験を増やしていくことは、お客様に相対する時の自身を深めていく基となり、自信を持ってお客様と対話することで、お客様の信頼をますます高めることができる、?添乗の場面から新しいビジネスのヒントを探し出すことができ、常に新しいビジネスを切り開く、勇気と情熱と感性を持つ人材となる、?人に負けない得意な国や地域あるいは人に負けないテーマを探して添乗し、一人ひとりがスペシャリティーを持つことが出来れば、当社は世界一強い企業になる、?当社だけの限定企画というものは人脈によって生み出される。私達のようなプロデュース業では人脈こそが財産で、そのためにも大いに添乗する――の5点を掲げた。
 高橋社長は具体的に、「アフリカや中南米には観光産業が国づくりに大きく貢献すると期待している国が数多くあり、現在当社の中でこういった国々とジョイントビジネスを推進している。添乗を通じた体験あるいは特別な人脈を持って、その国の旅行業と観光地のプロデュースを支援して、日本からその国への旅行取扱いを当社が一手に担うことも可能となることを目指している」と一例を挙げた。
 高橋社長は新入社員に対して、添乗業務を通して総合的に「チエ(CHIE)」を習得してほしい、と要望した。同社の行動指針はチエ+スピードで、CHIEは「コミュニケーションのC、ホスピタリティのH、インフォメーションのI、エンタテインメントのE」の頭文字を採ったもの。高橋社長は「添乗をすることで、良き“CHIE”を得て感性を磨き、21世紀、旅行業が花形の産業なる時代は一人ひとりが社会の主役となる時代」と締め括った。






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