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三角ヤシの林は世界でここだけ
フォール・ドーファンからベレンティーへは車で約3時間。長い道のりで道路事情もよくないが、食虫植物のウツボカズラが生えている場所、果物を売る露店など、休憩しながら楽しめるスポットがいくつかある。
さらに走るとサボテンが現れ、周りの自然が変わり始める。これらの地域は国立公園に指定されており、7万5000haのうち6万3000haが熱帯雨林だ。その南の500haがマダガスカル特有の森で、固有種の三角ヤシが山の斜面に林をなす。南に行くにつれ半砂漠地帯になり、アルアウディアという棘だらけの植物が林立する。この有刺林を通り抜けると、視界が急に開け、サイザル畑が現れる。いよいよベレンティー保護区だ。
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親子のワオキツネザル

ブラウンキツネザル
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シファカ
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キツネザルたちの大行進
フランス人の所有地の中にあり、ワオキツネザル、ブラウンキツネザル、シファカと3種類のキツネザルが生息することで知られる。研究のため日本から学生や学者が長期滞在することもしばしばだ。宿泊施設のバンガローで荷を解いていると、窓の外にワオキツネザルがそっと寄って来る。それを皮切りに、方々で見かけるようになる。数も半端ではない。
2種類のキツネザルは四足歩行動物に近い動きをするが、シファカは横飛びで地面を移動する。木の幹や根元でしばらく様子を伺った後、意を決したようにピョンピョンと飛んでいく様は、コミカルで愛嬌がある。
キツネザルはサルの原種だそうだ。チンパンジーやゴリラの祖先で、人間のルーツでもあるわけで、そうと知ってから改めて彼らを見るとより親近感が湧いてくる。
ちなみにキツネザルの名は顔がキツネに似ていることからついた。ブラウンキツネザルの毛の茶色から、ワオは輪尾で尾に黒い輪の模様が入っていることからついた名だ。
サイザル麻工場や博物館見学も
ベレンティー保護区では宿泊施設も一箇所に限られるため常に予約が立て込んでいる。野生キツネザルの自然な姿を目の当たりにできる数少ない場所とあって人気が高く、2泊するツアーも出ている。敷地内には散歩にいい森があって珍しい鳥や植物が見られる。サイザル麻の加工工場や近隣のアンタドリー族の生活を紹介するアランベロ博物館も見学可能だ。
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